歴史好き、街道好き、レトロ好きにはたまらない!!。 三重県津市美杉町 伊勢本街道奥津宿を巡る!! ~その3;伊勢本街道奥津宿をぶらり散策~

JR伊勢奥津駅駅前観光案内交流施設を出た後は、伊勢本街道『奥津宿』をぶらり散策しました。

奥津宿は、お伊勢参りが盛んであった江戸時代以降も賑わい、昭和30年代頃までは、戦後の復興,万博の新興で栄えて、当時は映画館、パチンコ屋、飲み屋もあったといいます!!

すると、歩いてほどなく、空き地と看板が。

『映画館』!!
映画館もある賑やかな街だったんですね!

奥津の「津」は港のこと。
JR名松線の伊勢奥津駅の次は比津駅と、山間部にも関わらず「津」が付くのは、この地を流れる雲出川を使って材木を運ぶ為の港があったため、津の地名が付いているそうです。

伊勢音頭で有名な一節、「伊勢は津で持つ、津は伊勢で持つ」の「津」は、「奥津の津」という一説も!!
きっと賑やかな街だったんでしょうね!ノスタルジックな想像が掻き立てられます!

さらに歩くと、街並みが見えてきました。

そして、このあたりはのれん街道というそうで・・・

おー、様々な暖簾。
(道順通りではないですが)旅籠屋、薬屋、味噌屋、魚屋に染物屋などなど、様々な屋号と絵柄の暖簾が楽しめます!
お気に入りの暖簾を探すのも面白いかも!!

 

こちらのお宅の玄関、ちょっと変わっているのですが、分かりますでしょうか?

引き戸扉が開くのは普通なのですが、こちらの玄関は、上の格子硝子の部分も開くとのこと!
お嫁さんの日本髪に装着する綿帽子や角隠しを付けたまま出入りするためだそうです!!。
なるほど!
当時の様子が伺えて、とても興味深いですね!

それと、お正月でもないのに、玄関先にしめ縄が飾られているお宅を見かけます。

『蘇民将来子孫家門』という言葉を聞いたことありますでしょうか?
三重県には、伊勢など地域によっては一年中しめ縄を飾る風習がありますが、奥津にも同じように風習が残っています。
お伊勢参りの宿場町らしく、伊勢と関わりが深いことが伺えます。

こちらの家屋もなんとなく伊勢の雰囲気が漂っているように思いませんでしょうか?
伊勢のおはらい町は再現したものですが、おはらい町の建物の外観に似てますよね!
伊勢本街道、古風な街並みと家屋が続きます。

▲こちらは塗師屋さん(塗師屋から「ぬしや」ですね)と味噌屋さん。

 

▲三つ鱗家紋の鬼瓦に、蔵もありました!

うーーーんっ、レトロ好きにはたまりません!!

そして、こちらの蔵、入り口をみると、幅の狭いスノコのような板が置かれてました↑↑↑
「ここには入っては行けません」の印??
答えは・・・・・

そう!!ネズミ、立ち入るべからず!!

必殺!ツバメ返しならぬ、『ネズミ返し』というそうです!
なるほど!!(笑)
ぶらり散策すると、たくさん見どころがあって面白いですね!!

そんなこんなで、街道沿いを歩いているをこんな案内標識がありました。

お、おんばさん!?
おんばさんって何??
気になるので行ってみました!!

あった、あった!

 

茶畑の向こう側がおんばさん。
大きな木が見えます!
近くまで行くとお社があって、何かが吊るされてます。

 

よだれ掛けがたくさん!!

おんばんさんは、その昔、子どもに流行った病を守るために祀られた社で、
病気になった子どもの親がお参りの際によだれ掛けを借りて持ち帰り、子どもに掛け、
治った後は新しいよだれ掛けを添えてお礼参りをするそうです。

疫病が大流行している今の時期は、特に感慨深い場所ですね!!

そうそう!!
おんばさんは、『乳母(おんば)さん』ということだったんですね!!
謎が解けました(笑)

なお、おんばさんの大きな木はイチョウで、秋になると黄色の絨毯が出来上がり、こんな風景になるそうです!

絶景ですね!!

まだまだ続く伊勢本街道、
他にも、通行手形を発行する札場跡があったり、

飼坂峠の近くまで来ると、とても立派な山門が現れました。
正念寺というお寺だそうです。

ちょうどこの辺りで時間が来てしまい、今回の伊勢本街道巡りはここまでとなりました。
この日は小雨交じりのお天気でしたが、歴史好き,街道好き,レトロ好きにはたまらない伊勢本街道奥津宿の魅力をたくさん味わうことができました。
なお、今回の伊勢本街道奥津宿巡りは、美杉リゾートにお勤めの小竹裕樹様がガイドをして下さり、黄色に染まった秋のおんばさんの写真も提供して下さいました。ありがとうございました!!

また、何度となく伊勢本街道、美杉を訪れたいと思います!!

 


 

火の谷温泉 美杉リゾート
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