歴史好き、街道好き、レトロ好きにはたまらない!!。 三重県津市美杉町 伊勢本街道奥津宿を巡る!! ~その2;伊勢本街道を知る重鎮に出逢う~

伊勢本街道の玄関口、IR伊勢奥津駅の魅力を堪能した後、駅舎の隣に観光案内所がありましたので、何か情報を聞けないかと寄ってみました。

 

入り口には、一見アンパンマンに出てきそうなキャラクターと「ようこそひだまりへ」と書かれた暖簾がお出迎え(^^)

JR名松線を応援するポスターも貼ってありました!!

中に入ってみると・・・・、
10人ほどの紳士方がいらっしゃっいました。

「お話を聞かせていただきたいです!」と尋ねると、快くOKを下さいました!
「何をされてるですか?何かの集まりですか?」
「午前中、道や階段を作ってた、綱を張ったりとかな!」

と、説明してくださったのは『伊勢本街道を活かした地域づくり協議会』の皆さまと会長の結城さん(写真左)、小竹さん(写真右上)と坂本さん(写真右下)。この近くに役行者(えんのぎょうじゃ)を祀る祠があり、この日の午前は、そこへ続く荒れた山道を人が通りやすいように整備活動をされていたという。作業されている時の写真を見せていただきました。

何日もかかる作業を地域の為に活動されているお姿に、頭が下がります!
そして役行者を祀る祠の写真も見せてくださいました。

向かって右側が役行者で、左側には不動明王だそうです。
この祠は、街道沿いの櫃坂峠という峠にあり、お伊勢参りが盛んであった江戸時代に出来たもので、そこには「明和5年8月 願主 金七」と書かれているとのことです。きっと、旅の安全を願われて建てられたのでしょうね!!

そして、伊勢本街道について、こんなお話を・・・。
伊勢本街道は大和と伊勢を結ぶ道で、大阪の玉造稲荷からのお伊勢参りの最短ルートとして使われていた街道で、美杉には石名原、奥津、多気の3つの宿があるということ。

そしてそして、美杉には2つの峠があるということ

一つは飼坂峠。奥津宿と多気宿の間のこの峠には山賊や追剥が出たため、安全にお伊勢参りをするために手前の奥津宿に泊まる旅人が多かったということ。
しかし、犠牲になった旅人も多く居たようで、供養の為に設置された首切地蔵、腰切地蔵がこの峠にはあるそうです。

もう一つの峠は櫃坂峠。
前述の役行者の祠がある峠ですが、昔はこの近くで水銀が採れたとのことで、奈良の大仏を造るために水銀を櫃に入れて運んでいた峠ということが由来だそうです。

『伊勢本街道を活かした地域づくり協議会』は、地域の整備活動のほか、予約をすれば伊勢本街道の案内もしてくださるとのことです。
津、名古屋、大阪から観光バスも立ち寄り、遠いところでは沖縄、北海道からも!!

こういうお話が聞けると、歴史好きにはたまりませんね(笑)
取材後に聞いた事ですが、お話を伺いました御三方は伊勢本街道の語り部の会のTOP3と言っても過言ではないというほどの重鎮の方々で、偶然にもこういう方々とお会いできて、すごくラッキーでした!!

この後は、いよいよ伊勢本街道、奥津宿を巡ります!!

 


 

 

伊勢本街道を活かした地域づくり協議会
伊勢本街道の案内申し込み先はこちら(電話にて事前予約要)↓↓↓
〒515-3531 三重県津市美杉町奥津1288-8
津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設
電話&FAX:059-212-0168

https://misugi.org/list/honkaido-chiiki/

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